個人の意思や選択を尊重する職場で、家族と向き合える働き方を ー 育休を取得したママパパ社員の「子育てと仕事」の本音に密着
2025/07/17
松木 愛矢
Aya Matsuki
2015年入社、マーケティング本部Promotion Group所属。 トヨクモ1人目のママさんで、2022年3月〜1年の産育休を取得。
坂詰 安希
Aki Sakazume
2016年入社、マーケティング本部CS Group所属。 トヨクモ2人目のママさんで、2022年10月〜1年半の産育休を取得。
西山 雄也
Yuya Nishiyama
2023年9月入社、開発本部所属のエンジニアで裁量労働制を選択。 入社後半年後に育休を取得したパパさんで、2024年2月〜1ヶ月の育休を取得。
目次
「様々なライフイベントが起こっても働き続けたい」そう思う人も増えている今、長く働き続ける環境があるかが会社選びの重要な要素のひとつとなっていると言えます。
そのライフイベントの中で「妊娠・出産・子育て」は多くの方がイメージするものではないでしょうか。
育休産休の取得率・産後のママさん復帰率100%のトヨクモで、実際に子育てと仕事を両立しているママさんパパさんのリアルな声を聞いてみました。
ぐんぐん成長する子供とひとときも欠かさず一緒にいたい、この思いから育休取得を
ー西山さんが、産後パパ育休の取得を考えたきっかけや、その想いを教えてください。
西山:妻も産休・育休を取得後に復職予定だったので「働きながら子育てできる環境」をどちらかだけでなく夫婦で作りたいと思っていたことがきっかけです。
それには出産直後から育休を取って、最初から私も育児に参加していく必要があると考えていました。
妻の妊娠タイミングと私の転職活動時期が重なっており、次の会社に入ってから子供が生まれることは分かっていたので、トヨクモにも面接中から育休を取得したいという話はしていました。
ー松木さん坂詰さんはトヨクモ初期に入社されたお2人ですが、「産育休の取得後に復帰する」というのは元々の考えだったのでしょうか。
松木:出産後に仕事をしないという選択肢はなかったです。
そのなかで働いていたトヨクモは一緒に働く「人」が心地よかったり、働き方でいうとリモート、時短や時差も可能なので、復帰後も育児との両立もしやすいと思いました。
加えて、私自身がそもそも仕事が好きなので復職することしか考えていませんでした。
あと、おっしゃる通り入社したのはトヨクモ初期なので、当時は20人もいない会社でしたね。
坂詰:確かにそうでしたね!
会議室も一つしかなかったような今とは比べ物にならないくらい小さな会社だったと思います
私も復帰に関しては全く同じです。
松木さんの言う働き方に加えて、チーム全体でお客様の対応をしているので急なお休みなども対応できる環境が整っているため、必ず復帰しようと思っていました。
出産時期と保育園事情もあり、1年半と自分の想定よりも長めの育休を取得する方向で会社には伝えさせていただいていました。
会社からは「坂詰さんの復帰しやすい時期や方法でいいですよ」と言ってもらったので、安心して産育休期間を過ごせたのはありがたかったです。
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ー近年、妊娠を機に退職ではなく、復帰前提でお休みに入るママさんも多いですよね。周りの方はどうですか?
松木:そうですね、わたしの周りには専業主婦がほぼいないです。
坂詰:いても、1人2人くらいですよね。
ー対して、パパさんはどうなんでしょう?
松木:周りで取得している方も多い印象ですね。
坂詰:私のところは、私が仕事に復帰するタイミングで育休ではなく様々な休暇を組み合わせて2か月の休暇を取っていました。
里帰り出産をしたので、出産してすぐはお休みを取ってもらわなくても良いなと思ったという経緯があり、復帰タイミングになりましたね。
松木・西山:2か月ってすごいですね。
西山:わたしの妻も里帰り出産だったので、両親のサポートもあるから自分の休みはどうしようかと少し迷いました(笑)
ただ最初の1か月でぐんぐん成長する子供とひとときも欠かさず一緒にいたいと思い、出産後から妻の地元でリモートワークをすることになりました。
ー産休や育休など、お休みに入ることへの不安はありましたか?
松木:産育休に入る前や出産後、育休取得のタイミングなど、会社に依頼・提出する書類が非常に多いので、そのことだけが心配でした。
会社に記載してもらうもの、会社に提出するもの、役所に提出するもの…書類どころではないタイミングにやらなければいけないことが多く、不安もありましたし、実際に苦労もしました(笑)
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西山:住んでいる自治体によっても必要な書類が変わってきますし、色んなタイミングで新しい補助金制度も出来たりで…都度新しい情報をキャッチアップしなきゃいけない大変さはありますよね。
松木:まさにその通りですよね。
それに加えて、トヨクモ社員として産休を取得したのは私が初めてだったので、聞ける方もいなかったですし、会社がどこまで手続きを分かっていてフォローしてるのか分からない心細さはありました。
実際は労務の方が事前に色々と調べてくれていて、必要な書類など都度連絡をもらっていたので、結果何の問題もありませんでした!むしろ労務の方が本当に大変だったと思います…本当に感謝しています。
坂詰:私も労務の方には本当に感謝してます…聞きたいことがあっても、いつもすぐに対応してもらったので、本当に安心して過ごせました。
例えば、提出しなければいけない書類と私が持っている母子手帳の書き方が違うので、どのページを提出したらいいのか分からない…なんてこともありました。
西山:母子手帳って結構アナログですよね(笑)
松木:確かにそうですよね。私も母子手帳で迷った箇所がありました…
坂詰:仕事面の不安で言えば、トヨクモは製品のバージョンアップのスピードが速いので、復帰後のキャッチアップが心配ではありました。
実際は復帰直後に2ヶ月程キャッチアップ期間を設けてもらい、お問い合わせに対する回答のダブルチェックをしてもらったので、スピード感をもって知識や業務の感覚を取り戻すことが出来ました。
勤続年数に関わらず、なんでも聞けて確認できる環境があるのもトヨクモの良いところです。
西山:転職してすぐの育休でしたが、結果的には不安はそれほど感じずに少しずつ実績を積みながらチームに溶け込むことができたと思います。
とは言え、正直なところ入社前の不安はありました…
新しい挑戦をしたいと思っての転職と初めての出産・育児を同時に迎えることになるという、なかなかチャレンジングな状況だったので…新しい環境でどれだけ早く信頼を獲得できるか、育休明けに問題なく復帰できるかなど、様々な不安がありました。
ただ、トヨクモには入社前から育休取得の希望を伝えていて、それも含めた挑戦をしたいという想いを伝えていました。
そういった背景もあり、入社時から周りの支援をもらいながら、無事に育休と復帰が実現できたと思います。
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ー育休期間中の印象的なエピソードがあれば教えてください。
西山:子どもが2週間前倒しで生まれることになり、大慌てで里帰り出産先の病院へ飛行機で移動することになったのが今では思い出深いです。
松木:出産には間に合いました?
西山:おかげさまで無事出産に立ち会うことができました。
元々の予定は年明けしばらくしてから育休予定だったのですが、そのスケジュールも急遽変更させてもらいました。
出産から1ヶ月健診までの期間は妻の里帰り先に滞在しながらリモート勤務し、その後1ヶ月育休を取得してその期間に東京へ移動して自宅での生活基盤を整えました。
松木:私はプライベートな話ですが、育休期間中にマイホームを購入と車の免許も取得したので、とにかく忙しくしていた記憶があります。
それらの進捗をトヨクモ社員に連絡していて、コミュニケーションも取れていたのでいい話のネタになりました(笑)
坂詰:育休中に一度会社に立ち寄る機会があったのですが、大きなイベントの最中で社内にあまり人がいなかったので、事前に確認すれば良かったな〜と振り返って思いましたね。
それに子供も寝てしまっていて、すぐに帰ってしまったので…つい最近も育休中の社員が会社に来たので、自分のときを思い出しました。
出産前後で仕事も生活スタイルも大きな変化が、その中で模索する「時間内に成果を出し切る働き方」
ー出産前後で働き方や仕事への向き合い方に変化はありましたか?あるとすれば、一番の大きな変化を教えて下さい。
西山:仕事と生活の時間の区分けが一番の大きな変化です。
ワークライフバランスと並んでワークライフブレンドと呼ばれる働き方があります。
仕事と生活を区分けすることなく良い意味で融和させて働くようなスタイルで、僕も子どもが生まれるまではワークライフブレンド的な働き方をしていました。
この一年半の育児生活を通して試行錯誤した結果、現在は意識的に仕事と生活の時間をはっきり分けるようにしています。
仕事は限られた時間の中で最も効率の良い仕方で成果を出すことに注力し、帰宅した後は育児や家事、そしてリカバリーのための睡眠に全力で注力するようなサイクルです。
以前と同じように自分の時間を思うように取れなくなって「もっと仕事できるはずなのにできない」とストレスを感じてしまうことがあるかも知れません。
私は時間を延長するのではなく単位時間あたりの集中力と効率を上げる方向に思考をシフトしました。
例えば、プロスポーツでも「あと15分あれば逆転できたのに」と思うことはあってもそれが通ることは絶対に無いですよね。
「時間内に成果を出し切る」というゲームであると捉え直すことで、それ以外の時間を家族に全力で向き合うことができ、結果として仕事も生活も充実させることができるようになってきた、とようやく最近感じられてきています。
松木:働き方について、現在は月の半分をリモートで勤務しています。
会社から少し離れたところに住んでいるので、毎日出社するとなかなか子供との時間が取れません。
リモートの日は、朝一緒に遊んでから仕事したり、夕飯を一緒に取れたりできるので嬉しい時間になっています。
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ー仕事と育児を両立で苦労した点を教えてください。
坂詰:生活スタイルを朝方に変えるのが大変でした。
出産前は夜型で、趣味の映画を見たり本を読んだりすることが楽しみだったのですが、睡眠時間を取らないとパワフルな子供に対応できないので…
子供と一緒に21時頃に寝てしまい、やりたいことや残った家事などは早起きしてやったり、土日にまとめてやったりしています。
松木:今も課題に感じているのが、仕事の向き合い方ですね。
仕事以外の時間はなるべく家族との時間を取りたいので、就業時間内にやるべきことを終わらせたいとは思っているのですが、うまく行かないことも多く課題だと感じています。
何でも自分でやろうとせずに人に任せること、頼ること、一旦は途中まで完成させようとハードルを下げること…どれも苦手だと感じていることなので、徐々にそれらができるようになるため日々意識しています。
西山:育児あるあるの問題だと思いますが…不確実性が高いと言いますか、突発的な出来事が多く予定が読めないことですね。
子どもが1歳になるぐらいまでは夜泣きなどで夜中に起こされることが多々あり、睡眠不足が続くことが辛かったです。
4月からは保育園に通うようになりましたが、風邪を引いたり高熱を出すと自宅で面倒を見る必要が出てくるので妻と私のどちらかがリモート勤務や看護休暇を取るようにしています。
突発的な対応が必要になるためトヨクモが働き方の選択肢がある環境で助かっています。
ー育児のために利用した(している)会社の制度や施設を教えてください。
松木:復帰してからの1年間は9~16時の時短勤務をしていました。
復帰2年目でフルタイム勤務になりましたが、そのタイミングで月10日リモートで勤務できる「リモ10」という制度を利用しています。
坂詰:保育園のお迎えのため、私も8時~17時で時差勤務をしています。
お客様のお問い合わせは午後が多いので、午前中に製品検証やFAQ記事作成などに集中して時間を使うことが出来ています。
子供が夜ぐずってしまって睡眠が浅い日などは、休憩時間に仮眠室を利用して30分程寝てしまうとすっきりします。
若手の社員も含め、意外とみんなお昼寝をしているので、子育て社員に関わらずオフィスにあって良かったなと思っています。
西山:同じくリモート勤務と8時~17時の時差勤務を併用することがあります。
また、4月から改正された子の看護等休暇を利用して保育園の入園式参加のために休暇も取得しましたね。
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ー西山さんは、プロフェッショナルグレード以上に認められた裁量労働制を選択されていますね。
西山:そうですね。
トヨクモでは成果を出すための手段についてメンバーに裁量を委ねていて、プロフェッショナルグレード以上は裁量労働制を選択することもできます。
「時間内に成果を出し切る」働き方ができているのは、トヨクモに責任とともに裁量を与える文化があるからだと感じています。
対面で密にコミュニケーションを取りながら最速で意思決定してプロジェクトを推進していく働き方がベースにある上で、リモートワークや時差出勤などのオプションも用意されていて選択を委ねられている。
仕事も育児も「いつまでで終わり」というものではないので、成果を出しながら持続可能な働き方ができる環境だと思っています。
ママパパ社員も含め、それぞれの立場のメンバーが働きやすい職場に貢献する
ー制度や施設以外に、子育てに関して社内の雰囲気はいかがでしょうか。
西山:理解があるメンバーが多く、非常にありがたいと思います。
私のチームには2人お子さんを持つシニアのメンバーもいて、同じ社員としても同じパパとしても気持ちを理解してくれて心強いですね。
反対に私が時間に余裕があるときは、周りで休んでいる方や同じようにご家族がいる方のようにフォローが必要な人がいれば積極的にサポートを行う意識を持っています。
また、社内の面白い取り組みのひとつにSlackのチャンネルがあります。
#childcareと言う名前のチャンネルで、ママパパ社員が子育てに関するあれこれや相談などを気軽に行える場となっています。
ちなみにこのチャンネルは私が入社した際に「初めての育児で不安もあるだろうから」とCTOから提案を受け、作成されました。
松木:使える制度だけじゃなくて、子供と一緒に料理したレシピやクリスマスプレゼントの話など、カジュアルなことも話せて面白いですよね。
西山:最近もレシピの共有がありましたね(笑)
あとは風邪が流行りやすい時期にみんなで注意喚起したり…聞いてはいたけど本当に園内や家庭内で流行ると大変なんだと思いました。
良いことも大変なこともお互いに共感し合える場所は、非常にありがたいです。

坂詰:私も社内メンバーが理解してくれていて、非常に感謝しています。
時差出勤で17時に帰る日は、新卒1年目の子が「もう帰ってくださいね」と言ってくれて気を配ってくれたり…
松木:チームの理解があること、すごく感じます。
帰る際に申し訳ないなと思っていたら「すみませんとか全然大丈夫なので、先に帰ってくださいね」と若手メンバーに言われたことがあります。
周りを見ながら気配りできる方が多いので、日々支えられながら自分自身の最大のパフォーマンスを発揮できるように努めようと思っています。
坂詰:その分、私自身は仕事において「メンバーと密にコミュニケーションをとること、スケジューラーやリマインド機能を活用して失念しないようにすること」をより意識するようになりました。
以前は、「今日はここまでやってしまおう!」と時間を気にせずに没頭するタイプでしたが、復帰後は子供のお迎えに行く都合で、作業を数日に分けたりメンバーにお願いするようなことも多くなりました。
こころよく巻き取ってくれるメンバーには本当に感謝しています。なので、自分が働く時間はミスや漏れなく全力で取り組めるようにしています。
個人の意思や選択を尊重する職場で、家族と向き合える働き方を実現しよう
ー同じように産育休を控えている方/育休を取ろうか迷っている方に、先輩ママパパからアドバイスやコメントをお願いします!
松木:育休を取ろうか迷っている方には、ぜひ取得することをオススメしたいです。
育児の大変さもありますが、「幸福感・楽しさ・癒し」は大変さの何倍も夫婦で共有できました。
成長速度が本当に早いので、できる限りの時間を子供とともに過ごして欲しいです...!
また、トヨクモはガチガチに規則が決められているわけではなく、個々の意思をなるべく尊重してもらえてると感じています。
復帰のタイミングや復帰後の働き方も全て自分で決めましたし、その柔軟さはトヨクモならではだと思っています。
今までもお伝えしている通り、担当者がフォローしてくれますので安心して欲しいです。
坂詰:トヨクモはチームで仕事をしているので、復帰後もスムーズに仕事に戻れる環境が整っています。安心して産育休を取得してほしいです。
また、私自身の復帰時に夫に休暇を2ヶ月取ってもらうことで、夫は家事育児に慣れ、私は家事を気にせずに仕事のリズムを取り戻すことが出来たので、パパになる方にはぜひ育休を取ってほしいです。
西山:産休・育休は迷わず取得して欲しいですし、トヨクモには安心して制度を利用できる環境があります。
仕事と育児はゼロサムゲームのような関係ではないし、この期間に子どもや家族と向き合うことで仕事に対しても何倍もブーストするようなパワーをもらえますよ。
ー最後に、トヨクモで産後パパ育休を取得した西山さんの奥様からコメントをいただきました。
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