
増田
Masuda
2021年にトヨクモに中途入社。現在は採用グループで、新卒採用・研修・採用コンテンツ作製をメインに担当している。
就職活動という人生の大きな転換期において、「やりたいことが見つからない」「今の自分のスキルで通用するのか」という不安を抱く学生は少なくありません。
トヨクモの新卒採用を担う増田さんも、かつては同じ悩みを抱えながらキャリアをスタートさせた一人です。「何かのプロフェッショナルになりたいけれど、自分の適性がわからない」という葛藤を経て、なぜ彼女はトヨクモを選び、現在は「採用する側」として学生と向き合っているのでしょうか。
「目先の採用人数ではなく、入社後のエンゲージメントこそが重要」と語る彼女の言葉から、新卒採用への想いに迫ります。
就職することの難しさを知っているからこそ、意思決定の助けになりたい
ーこれまでの経歴と、トヨクモで担当する業務を教えてください。
トヨクモには2021年に中途入社し、現在5年目を迎えています。
前職は全くの別業界である金融業界で、営業事務を行っていました。
トヨクモ入社当初は「受注グループ」で、お客様の契約窓口を担当し、入社から半年が経った頃から採用業務を兼務し始めました。
当時は管理本部全体で4名ほどと少人数体制だったため、経理、IR、人事といった幅広い管理業務の中から「挑戦したいもの」を選べる状況でした。
そんな中で私が選んだのが人事、特に採用の仕事です。
現在は、採用グループでエンジニアやデザイナー以外の新卒採用・入社研修・採用コンテンツ製作をメインに担当しています。
グループはわずか2名ですが、全ての採用と研修などオンボーディング、また採用広報の業務を担っているので、幅広い経験が出来ています。
2024年の6月までの約3年はいわゆるひとり人事でしたが、2名体制になった今は出来ることも増え、より高いレベルの目標に挑戦出来ていると感じます。
ー数ある業務の中で、なぜ採用業務を選んだのでしょうか?
私自身が転職を経験したことが、最も大きなきっかけです。
自分の考えや志向にフィットする会社を探し、就職することの難しさ、そしてそれが長期的なキャリアにおいてどれほど重要かを、身をもって体験しました。
だからこそ、「未来のトヨクモメンバー」となる方々が、入社前に企業のリアルを理解し、納得して意思決定できるよう、その手助けになる活動がしたい。そう強く思ったからです。

ーそもそも、トヨクモに入社を決めた要因は何だったのでしょうか。
自分の目標が達成できそうだと感じたことが大きなポイントになりました。
入社前の私は、「長期的にキャリアを積み重ねるために、何か一つのプロフェッショナルになりたい」と考えていました。ただ、正直なところ、当時の自分には「何が好きで、何が得意なのか」がまだ明確に見えていなかったんです。
そのため、従業員わずか数十名のトヨクモであれば、幅広い経験をスピード感を持って積むことができ、その中で自分の専門領域を見つけられると感じました。これが大きな決め手です。
また、上場もしておりストック型のビジネスで経営が安定していたことも魅力に感じました。
人生初めての転職で、前職とは規模も業種も違うトヨクモに入社を決められたのは、この「安心感」もあったからだと思います。
そして何より、トヨクモの選考プロセスは非常にスピーディでしたね。
その速さは、会社からの熱意のように感じられ、「この会社なら、自分のやりたいことを応援してくれるのではないか」という期待に繋がりました。
候補者との「信頼」を最大化するスピードと誠実さ
ー採用担当者として、日々の業務で最も意識していること、譲れない軸についてお聞かせください。
意識しているのは、「スピード」と「誠実であること」、この2つは何よりも重視しています。
候補者の方々にとって、就職/転職活動は人生の大きな決断を伴うプロセスです。その意思決定の機運を逃さないよう、レスポンスの速さは常に意識をしています。
また、私たちの採用活動は、目先の採用人数を追うのではなく、候補者との長期的な信頼関係の構築を最優先にしています。
だからこそ、トヨクモの等身大の姿を誠実に伝えることが重要です。入社したメンバーからは「トヨクモが一番ありのままを教えてくれた」「選考中に、そんなことまで話してくれるの?と思った」と言われることが多く、トヨクモを100%で伝えることを貫いた結果だと感じています。
正直なことを言えば、これは回答しにくいなと思う質問もあります…ただ、どのフェーズにおいても企業や組織の課題はあります。そこを改善して成長して、今があるわけなので、トヨクモの良い面もまだまだ改善できる点も余すことなく伝え、その上で候補者の皆さんが納得して決める、これがトヨクモの理想とする採用です。
ー特に新卒採用において、選考の難しさや、どのような点を見ているかを具体的に教えてください。
新卒採用における選考は、大きく分けて2つの難しさがあると感じています。
1つは、「スキル以外の数値で表しきれない魅力」に気づき、それを言語化すること。
そしてもう1つは、候補者がこれまで取り組んできた活動や努力に対して、それがトヨクモでも「再現性」を持って発揮いただけるかを判断すること。
過去の実績ばかりに目を向けるのではなく、その背景にある思考と行動パターンも見るように心がけています。
また、学生の皆さんが大切にしている価値観やトレンドは年々変化しています。
だからこそ、こちらの物差しだけで判断せず、対話を重ねて感覚をすり合わせることを大切にしています。常にトレンドを意識し、学生の視点に立った採用手法を模索しています。

ーどんな学生にトヨクモに来て欲しいですか。
まずは、変化と不確実性を楽しめる方ですね。
トヨクモは成長途上にあり、組織や仕事のやり方は常に変化します。
決まりきったマニュアルやルールがない中で、「むしろ面白そう」「自分で仕組みを作りたい」とポジティブに捉えられる柔軟な思考を持った方であればトヨクモでの活躍チャンスは多いと感じます。
自分自身の成長のためにトヨクモの「環境」と「仕事」を最大限に活用し、企業価値を高めてくれる、そんな強い意志を持った学生さんに出会えると嬉しいです。
あと一つあげるとすると、公明正大で等身大な方です。
ここでの公明正大とは、単に正直であることだけではなく、「上司や同僚に対し、課題や懸念点を率直に伝えられる」という行動も指します。
分からないことはすぐ相談できる距離感の近さもあり、安心してチャレンジできる環境であるからこそ、成長過程での壁や挑戦の難しさも含めてありのままを受け入れ、一緒に解決に向かえる方と働きたいと考えています。
入社は「ゴール」ではなく「スタート」に過ぎない
ー新卒採用を担当していて、最もやりがいを感じる瞬間について語ってください。
やはり、入社を決めてくれた瞬間と入社後に活躍する姿を見る瞬間、この2つでしょう。
まずは、社会人の第一歩をトヨクモに決めてくれた瞬間ですね。いわゆる内定承諾のタイミングですが、何度経験しても本当に嬉しいものです。採用担当者は誰もがこの感動を味わったことがあるのではないでしょうか。

年間で2桁以上の大量採用をしているのではなく、5名から8名程度の学生をこだわりぬいて採用しています。だからこそ、ひとりひとりへの思い入れも強いです。
また、納得して意思決定ができるよう時には現場社員も同席しながら何度も面談を行い、彼らにとって本当に良い選択は何かを一緒に探しています。
そうやって、選考を通じて将来について悩んでいた姿も知っているからこそ、最終的にトヨクモを選んでくれたという事実は何度経験しても嬉しいものです。オファー中は、いつも心の中でガッツポーズをしています(笑)
そして、そんな学生の皆さんが、社会人となりトヨクモで堂々と活躍している姿を見たとき、この仕事の意義を深く感じます。
会社の成長に貢献してくれた、という観点はもちろんですが…それよりも悩みながらも覚悟を持って決めた道でしっかりと成長し、選んだ道を自分の手で正解にしている姿には心の底から尊敬をしてます。
ー今後の展望を教えてください。
優秀な人材に選ばれ、そして入社した誰もが「トヨクモで良かった」と感じる環境を作ることです。
採用は単なる企業規模の拡大でなく、事業成長に重要なポイントとなっています。
応募数ではなく優秀な候補者の皆さんから信頼を得ることが重要で、そうした姿が実現していれば「プロフェッショナルに選ばれる会社」となっているのではないでしょうか。
そして、入社はゴールではなくスタートに過ぎません。入社後の満足度を最大化することも重要なので、採用の成功を「入社時」ではなく「定着・活躍」の時点に置いています。
現在、トヨクモは幅広い業務に挑戦できる環境ですが、今後は事業の成長に伴って、各領域でより高い専門性が求められるようになります。これは、私のように「幅広い経験から自分の専門を見つけたい」と入社したメンバーにとって、自分の領域を深く掘り下げて挑戦できる場が拡大していくと感じています。
私の個人的な展望としても、採用活動を通じてトヨクモに新しい視点や文化をもたらしてくれる方を迎え入れ、その方々が活躍する姿を見ることに最大の喜びを感じています。
そして、その活躍をサポートできる人事のプロフェッショナルとして、常にスピードと誠実さを持って、トヨクモの成長を支えていきたいと考えています。
