自社開発ほぼ未経験から半年で等級アップ。自律的成長のリアル
外園
Hokazono
■語り手プロフィール■ 【略歴】SIer、Webメディア企業を経て、2025年6月入社。現在はkViewerの開発を担当。
目次
トヨクモ技術広報チームです。
現場のリアルな熱量をお伝えする「PLGに生きるエンジニアたち」第8回です。
今回お話を伺ったのは、kViewerの開発を担当する外園さんです。2025年に入社し、SIerでの基幹システム開発、Webメディア企業でのエンジニア経験を経て、現在はカレンダービューの刷新などを手がけています。
受託開発から自社プロダクト開発へ。働き方が大きく変わった外園さんの歩みから、トヨクモが求める「自律的成長」とは何かをお伝えします。
1.「自社開発は未経験に近かった」入社直後のギャップ
―トヨクモに入るまでの経歴を教えてください。
新卒でSIerに入社し、4年ほど鉄鋼業のお客様向け基幹システムの開発や保守運用を担当しました。その後、Webメディア系の企業で3年間エンジニアとして働き、2025年6月にトヨクモへ入社しました。
開発が好きで、技術はずっと独学でやっていました。学ぶ方向が正しいか確かめたくて、テックブログを書いている現役エンジニアの方にメールを送り、半年ほど教わったこともあります。その時に言われた「無駄なプライドは持たないほうがいい」という言葉は、今の働き方の原点になっています。
―入社直後を「未経験に近かった」と振り返っていますね。
前職までは、フロントエンドを中心に開発を任され、頼られる立場でもありました。ただ、自分で一から設計することはほとんどなく、幅広い業種のお客様が使う自社プロダクトの開発も初めてでした。
トヨクモでプロダクト作りに関わってみると、自分が学んできたのはほんの一部で、サービスを届けるにはもっと深く、幅広い知識が必要だと気づかされました。トヨクモではフロントエンドだけでなく、バックエンドやインフラまで含めたフルスタックな開発が求められます。画面の実装にとどまらず、APIやデータベースも含めて既存のコードベース全体を理解し、ほかの機能への影響まで見通して設計する力が必要です。
―その時、どう感じましたか?
最初はショックでした(笑)。ただ、「この人たちと肩を並べられるようになれば大きく成長できる」というワクワクのほうが大きかったです。高いスキルの方々と共に自社製品を日々アップデートしていく働き方には、ずっと憧れがありましたから。
―特にギャップを感じたのはどんな場面でしたか?
スピード感ですね。例えばkViewerとFormBridgeは似た作りで、2週間に1回、互いの取り組みを共有するKPTがあります。先行するFormBridge側から「こういう不具合をこう直した」「この実装のほうが効率が良かったので、kViewerでも取り入れては」という話が出て、メンバーがその日のうちに実装してしまうんです。僕は、最初は話の中の単語すら理解できておらず、「修正には時間がかかりそうだな」と思っていたので、「これはまずい」と焦りました。
トヨクモでは、お客様に影響のない小さな不具合でも、直せるものはすぐに直します。お客様に少しでも早く価値を届けたいという意識が組織全体にありますし、取り組んだ分はきちんと評価として見てもらえる。だから「やれるならやる」が当たり前になっているんだと思います。もちろん、テストまでしっかりやった上での速さです。
―自由に任される部分も大きいですが、厳しさもあるのでは?
確かにあります。何を作るかという時、お客様の要望を起点にするのではなく、お客様が何を求めているかを自分たちで考えます。スケジュールやリリース日も自分で決めるので、自由な反面、決めた期日までにやり切る責任も全部自分にあります。周りのエンジニアのレベルも高く、同じ水準に追いつかなければという厳しさは最初から感じていました。
2.まず自分で調べ、足りない部分を開示する
―周囲との差を、どのように埋めていったのですか?
まずは製品を理解することからです。kViewerの機能は、公開されている操作マニュアルを家でも読み込んで把握しました。担当する作業についても、コードや仕様を調べて「自分ならこう進める」という手順をまとめてから、先輩にレビューしてもらって着手していました。知識が足りない状態のまま進めると、方針がずれて手戻りが起きたり、無駄に時間を使ったりしてしまうので。自分の糧にするために、あえて足りないところを開示していました。
―相談する時に意識していることはありますか?
「ここまでは分かっています」と理解度を先に伝えた上で、自分の考えも合わせて相談するようにしています。手順だけを見せて相談すると、「この手順が間違っている」という指摘で終わってしまいがちです。でも「〇〇だと思って調べてみて、△△だと判断したので、こう進めようと思います」と伝えれば、〇〇の認識が違っていたのか、△△の判断の仕方がずれていたのか、前提の部分までフィードバックをもらえます。
kViewerのリーダーの和田さんには、入社当初にコードリーディング会で仕組みを教わり、ペアプロもしていただきました。その後も、開発の中で自分で調べてもイメージがつかめない部分が残った時は再度ペアプロをしてくれて、自分が理解できるまで親身に付き合ってくれました。
トヨクモには、理解できるまで付き合ってくれる人が多いです。そうして少しずつ、自分でできる範囲が広がっていきました。
―ご自身の経験を振り返って、「自律的成長」をどのように捉えていますか。
一人で黙々と勉強するイメージがあると思いますし、基礎があり自分の弱点が分かっている人ならそれでいい。ただ、基礎が足りない状態で一人で進めると、見当違いの方向に努力してしまうかもしれません。学ぶのはあくまで自分です。その上で、方向が合っているかを周りと確かめ、学ぶ道筋を一緒に考える。それも自律的成長だと思います。
大事なのは、変なプライドを持たないこと。自分の知識に誇りを持つのは大切ですが、人それぞれ持っているものは違います。相手をリスペクトしていれば、素直に聞けるはずです。
3.100時間超のカレンダービュー刷新、思わぬ問題が
―開発時間の見積もりが100時間を超えるカレンダービューの刷新を任された時は、どう受け止めましたか?
一番は不安でした。それまで単一データビューの新規追加や、リストビューの設定画面の刷新を担当してきましたが、カレンダービューはお客様が実際に見る公開画面側の開発で、領域が全く違いました。デザインを見ると作る機能が多く、条件による表示・非表示の制御もかなり複雑でした。
―計画どおりに進まなかった場面もあったそうですね。
はい、実装すべき仕様が、設計から漏れていたんです。「URLで日付を指定すると、その日のカレンダーを表示する機能」で、デザインとは別の資料に記載されていたのを見落としていました。必須の機能だったので、全体の構成を大きく変える必要が出てきました。それからすぐに和田さんへ「実はこういう実装が必要でした」と伝え、一緒に構成を考え直したんです。その後も、デザインに考慮漏れを見つけたら、すぐデザイナーに相談しに行きました。
結果的にリリースは約1週間延びてしまいましたが、周囲の協力も得ながら、最後までやり切ることができました。入社したばかりの自分には、おそらくできなかったと思います。
―なぜ、できるようになったのでしょうか?
一つは、知識がついたことです。入社した時は調べることに時間がかかっていましたが、単一データビューやリストビューの開発で、機能を実装しながらkViewerの仕組みを覚えていきました。ペアプロで和田さんに教わった仕組みの理解もあったので、カレンダービューの規模でも全体の構成を描けたんだと思います。
もう一つは、自分で調べた上で「分からないところをすぐ相談する進め方」が身についていたことです。仕様の漏れに気づいた時も一人で抱え込まず、すぐに和田さんへ伝えて立て直せました。入社当初から続けてきたことが、大きな開発で生きたと感じています。
4.入社半年で等級アップ。見られていたのは?
―外園さんは入社半年で等級が上がりましたね。何が評価されたと思いますか?
「周りを巻き込みながら、リリースまで持っていった」ということを評価してもらえたのかなと思っています。評価面談でも「デザイナーや周りの方に相談しながら動いてくれているのは、とても良い印象」とフィードバックをもらいました。頑張った分をちゃんと見てくれるんだと実感しました。
―トヨクモは年次ではなく成果で評価する組織ですが、Senior Associate(※)の段階では、ギャップをどう埋めているかという行動も評価の対象になります。
※トヨクモの人事グレード(新しいタブで開きます)の一つ。
そうですね。お客様に少しでも早く価値を届けるために動いているかどうか。そこが見られていると感じます。
5.AI時代に問われる「自律的成長」と責任
―AIの登場で「これまでの勉強は無駄だったのか」と考えた時期もあったそうですね。
正直、ありました。でもコードを書くのは、プロダクトを良くするための手段です。目的は価値を届けることで、プログラミングはその過程にすぎない。そう考えるようになってから、AIが書いたコードも自分が書いたコードも変わらないと思えるようになりました。どちらも、自分の責任で100%に仕上げる。そのためには知識が要ります。指示する側の知識でAIのアウトプットの質は大きく変わりますし、生成されたコードを正しくレビューできる力は確実に必要です。
また、テックリードの北川さん(新しいタブで開きます)が設計書やプルリクエストの説明文を作成するプラグイン を用意してくれていて、リリースまでの時間はさらに短くなりました。無駄な工程を削ぎ落とせる分、設計や判断に時間を使えます。
―AI時代ならではの厳しさはありますか?
AIによって、コードを書く力の差は縮まっていきます。これまでは幅広く「書ける」ことが強みでしたが、それはAIが補ってくれる。最終的に求められるのは、専門的な知識を持って、生成されたコードを正しく判断し、レビューできるかだと思います。これからは「書けるか」ではなく「判断できるか」が問われると感じています。だからこそ、学び続ける姿勢が欠かせないと思っています。
今は、Claude CodeのようなAIツールがどのように動いているのかを学びながら、実際に手を動かして日々検証と試行錯誤を重ねています。
―最後に、「トヨクモの速い環境についていけるか不安」と感じている方へメッセージをお願いします。
僕も、実は入社直後はあまりついていけませんでした。でも、知らないのはしょうがないことで、恥ずかしいことではありません。まず自分で調べて、それでも足りないところは素直に見せて、自分から聞きにいく。そうすれば周りは応えてくれます。完成した状態で入る必要はないと思います。
僕自身も、早く周りの皆さんと肩を並べて働けるようになりたいと思いながら、学び続けている途中です。
―ありがとうございました!
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【最後に】
今回は、kViewerの開発に携わりながら、入社直後のギャップを自ら埋め、半年で等級アップを果たした外園さんに、「トヨクモで求められる『自律的成長』とは何か」について伺いました。
自律とは「放っておかれること」でも「一人で頑張ること」でもありません。「自ら学び、自ら動いて周囲の力を引き出し、その結果に責任を持つ」。その姿勢が見られ、報われるからこそ、エンジニアは速く着実に成長できるのです。
オープンな組織と確かな技術をベースに「自らプロダクトの価値を作る!」
それが私たちの目指すエンジニアリングです。
次回は、受託開発でサーバー構築から手を動かした経験を土台に、複数製品にまたがる機能を手がけてきたエンジニアが登場します。期限そのものを自ら判断し、その理由まで説明する。そんな働き方を実践する先輩へバトンを繋ぎます。
どうぞお楽しみに!
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「すべての人を非効率な仕事から解放する」という弊社のミッションに共感し、ともに挑戦していただける方からのご応募を心よりお待ちしております。
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引き続きトヨクモをよろしくお願いいたします!




